第42章 中毒ということについて

その後、花岡寿也と初子さん、それに補佐官も相次いで香葉御用邸を後にした。

花岡家の連中も、呼ばれていた名医たちも、次々と引き上げていく。使用人に至っては、全員が姿を消した。

広すぎる御用邸は、一気に空っぽになった。

「工藤さん……いったい何をする気です? どうして皆を追い出したんですか」

花岡友哉が、腑に落ちない顔で言った。

「お前の弟も、初子も補佐官も信用できない。あいつら、もう裏で手を組んでる可能性が高い」

工藤達央は吐き捨てるように続ける。

「この御用邸にも、あいつらの息がかかった人間が相当いるはずだ。俺が督軍を治療してる最中に細工でもされたら、防ぎようがない」

「だか...

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